1月12日 『八重の桜』は大河ドラマの王道を行く

福島県をメインにすると言えば、東日本大震災の復興支援だろうと誰もが思う流れである。
そしてその復興支援は、日本国中の人間が納得し応援するところだろう。
今回はめったやたらなことでブーイングを言わせぬよう、NHKも王道を行く覚悟のようだ。
復興支援と打ち出されたら、どっかの知事さんすらいちゃもんをつける勇気はないだろうが。

第1回放送の『八重の桜』を見て、成長した大河ドラマの手法とそれこそ昔から引き継ぐ王道大河との融合に拍手を贈りたいと思う。
『龍馬伝』あたりからの映画手法が成長してさらに綿密になってきた感がする。
アメリカ南北戦争から始まる映像に、「そうだよ、そうだよ、木を見ず森を見よ(こんな言葉はないがね)だよ」と嬉しくなった。
当時の閉鎖的日本を、今までのようにそれこそ閉鎖的に内側だけ描かくにとどまらず世界史にしたところが面白いではないか。

福島から始まる世界史を今後の日本が作り出していけるように祈りを込めて・・・

私が綾瀬はるかを好きだから、好感をもって見られるのかもしれないが、NHKの王道大河にスタッフ一同の気の使いよう(多分東北への思いを大切にしているから)が見えてとれる部分も安心して見られる原因かもしれない。
過去の教訓、同じ轍は二度踏まぬをモットウにしているのだろう。
流石に『江』の時のように、綾瀬はるかに子役はさせなかったしね。
上手な可愛い子役鈴木梨央に八重の導入部分を託し、それでいて鈴木梨央が花開くのびのびとした八重を演じさせていた。
子役登場、子役の可愛さに皆心動かされて話にのめりこんでゆく・・これこそ普通の大河である。
そして『天地人』の加藤清志郎などでみられる"子役にその座を奪われそうになる"危機が生れないうちに綾瀬はるかに第2回目でバトンタッチしていく手法。
いや、今回はそれをも恐れて最初から綾瀬はるかをちらちらと登場させていたね。

俳優も豪華で、年配から若者まで全員の良さが生きるいい配役をされていると思う。
出来るだけ福島出身を選んだのだろうけど。
西田敏行、佐藤B作・・・って、寂しかな有名人は2人しかいないようであるが。
しかし、配役は本当に豪華で私は面白いなぁと思った。
新島襄(にいじま じょう) はじょうつながりで オダギリジョーなんでしょ?・・なんてね。
川崎尚之助の長谷川博己や 新島襄のオダギリジョーも面白いけど、なんて言ったって、松平容保の綾野剛が素晴らしくいい。
あの、憂いを持った殿様が未来の会津を象徴しているようで・・・・
鈴木梨央ら子供がしでかしてしまった事件に家臣西田敏行は「ならぬことはならぬのです」と子供たちにしっぺの刑を命じる。
その時の「うん、それで良い・・・・」と言った綾野剛。
堺雅人が大奥の池の上で見せた演技に匹敵するくらい、視聴者の心を掴んだのではないか?
『カーネーション』から『八重の桜』とNHKでは、どんどん良い重ね着をしているようだ。

国元に帰ってきた若殿様に家臣が会津を教えていくと言う形を借りて、第1話の導入はとてもスムーズに終わった気がする。
今年一年間の大河ドラマ『八重の桜』がとても楽しみなMIKANである。

さて、
  『八重の桜』は悲劇なんだろうか?
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by keshi-gomu | 2013-01-12 22:27 | 週刊テレビ批評