6月10日 平清盛の「血曼荼羅」で思う 大河ドラマの低視聴率

*********清盛の「血曼荼羅」、極彩色をデジタル復元*******
 高野山真言宗総本山・金剛峯寺(和歌山県高野町)所蔵の重要文化財で、平清盛が自らの血を絵の具に混ぜて1156年に寄進したと伝わる「両界曼荼羅図りょうかいまんだらず」(別名・血曼荼羅ちまんだら)について、凸版印刷(東京)が当時の極彩色や描線をデジタル画像で復元した。
 「金剛界」「胎蔵界」の2幅(各縦4.2メートル、横3.9メートル)で、茶色に変色し、約1800体の仏は輪郭がぼやけていた。
             **********2012年6月10日 読売新聞*********



いやぁ、現代科学技術ってすごいです、美しいですね。
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20120609-OYT1T01246.htm?from=main6

で、普通は話を終わらせるところなのだろうが・・・・どうも気になる・・・

NHK大河ドラマの『平清盛』と実話とのギャップが。

確か、大河ドラマでは、
『絵師にすすめられ曼荼羅に色をつけていた清盛は、「努力が無駄だった曼荼羅をやめろ」と叫ぶ忠盛に従わず、父に投げ飛ばされて傷を負ってしまう。それでも清盛は描くのを止めようとはせず、絵の具に額から流れた血が混ざってしまうがそのまま筆につけ、曼荼羅の大日如来の唇を塗った』
という内容の話だったはずだ。

なんだか、実話とずいぶん違うじゃないか。

曼荼羅を描く際に、

最初から意思を持って自らの血を絵の具に混ぜる行為と・・・・

偶然起ってしまった流血の血を絵の具に混ぜて描いたという行為と・・・・では。

昔の武将、平清盛だもの。

日本人誰もが、「実際のところ、清盛は自らの意思で自らの血入りの曼荼羅を作成ぐらいするだろう」と思っているのだ。

そう、それだけ強い人間、怖い人間、自己主張いや自我主張する人間・・・だと。
「平氏じゃなければ人じゃない」と言わせた人間、「おごりたかぶった繁栄の世」を築いた人間・・・だものと。

なのに、NHKがあまりに美しく、可愛く、主人公として清盛を美化しすぎるのだ。

みんなの考える清盛像とNHKの描く清盛像のそのギャップが、前代未聞の低視聴率へとつながっているのだと思う。

NHKが日本人の持つ歴史のイメージを崩すほどの力があるわきゃない。

どう考えたって、平清盛を源義経や、ましてや光源氏のように美化することはできないと思うよ。

そう思っているのなら、それこそNHKのおごりたかぶりだ。

      祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響あり。
       娑羅雙樹の花の色、盛者必衰のことはりをあらはす。
        おごれる人も久しからず、只春の夜の夢のごとし。
         たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。
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by keshi-gomu | 2012-06-10 04:37 | 週刊テレビ批評