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6月3日 はつ恋

最近、ドラマをあまり見なくなった。

なのに何がきっかけだかわからず、先日NHK『はつ恋』を見てしまった。

あまりにも筋書きが分かり易いドラマで、民法ならもっと毒々しくもっと華やかにストーリー展開していきそうなところ。

流石NHK、淡々とドラマを進めている。

ただ淡々すぎて、大女優、大俳優の飼い殺しになりそうなまで、NHK雰囲気で展開する。

主役はどちらも渋くていい配役である。

木村佳乃 と、伊原剛志、そして、青木崇高。

NHKはフジでやりそうな華やかさよりは、現実味、心の葛藤を描きたいところなのだろう。

ただ、私は高校生役の2人のチョイスがどうしても分からない。

木村佳乃と伊原剛志ありきの高校生役2人の抜擢ではないのか?

橋本愛とやらと小林ユウキチ、有名なのか人気なのか、たぶん私が知らないだけなのだろうが・・

この2人が成長して木村佳乃と伊原剛志とは、どうも思えない。

あまりにそれぞれ4人別々に選別したようなきがする。

若い俳優の中で人気なあるいは人気になりそうな者・・・だけの観点で。

『変わってないわね』を表す、食べながら本を読みながら歩く様が、どこかもう少し小林ユウキチと伊原剛志が似ていてもいいじゃないか。

似ていたのは食べこぼしが服についていたところ・・・なんて、演技の問題じゃないし。

お互いを研究なんてしていないんだね。


ストーリーは、だいたい想像される物語。

後は、役者のその場の演技を期待するのが視聴者の楽しみ。

NHKはその楽しみをちょっと奪っているようだ。

ウマイ役者を1人1人選抜するだけではドラマではない。

いかに絡み合わせて持ち味以上のものを出させるか・・・それが局側の腕だ。

なんとなく独立独歩の役者ばかりが目立つドラマだが、あの高校生役があのスーパードクターにどう移っていくのか見ものである。

繋がって欲しいと期待を込めているのだが・・・さて・・・

    ※青木宗高ってどこかで見た顔。そうだ、大河ドラマ『龍馬伝』で後藤象二郎をやった役者だ。
      こちらもNHKらしい配役方法だね。
      「木村佳乃の夫に誰がいい?」「NHK出演者名鑑持ってきましょうか?」
      なんて決めた感じがするのは、私だけだろうか。

誰もが持ってる『はつ恋』をせめてドラマの中で実らせて欲しい。

自分の高校生時代の『はつ恋』とダブらせて見ている視聴者が、願うは美しく描かれること。

ドラマありきか、視聴者ありきか、NHKだからこそ悩むところだろう。
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by keshi-gomu | 2012-06-03 20:23 | 週刊テレビ批評