5月31日   スーパーの警備員さんの言った一言、「ありがとうございます」

スーパーマーケットの駐車場の入り口には、安全のために警備員さんがいます。

歩道を歩く人と駐車場から出てくる車が危なくないようにと誘導しています。

MIKANが駐車場出入り口の方角に向かって歩道を歩いていました。

警備員さんは、すかさず出てこようとした車を制して止めました。

『待ってよ、車を止めるの早すぎないの?まだそこまで行くのには時間がかかるよ』

心の中で警備員さんに訴えました。

同じ事を声を出して叫んでもきっと聞き取れない、十分すぎるほどの距離があります。

警備員さんは、警棒を両手で胸の前に突き出して車を止めたまま、じっと私の方を見ました。

『そんなに目で早くしろって言われても。私はさ、走れないのよ。そこまでゆっくり歩くしかないのよ。先にその車を出してやってよ』

そう怒鳴りたいほど、止められた車と警備員さんは揃って私の方を見ながら待っています。

仕方がないので、私なりの最速で歩きましたが・・・どう見ても、泰然自若、傲岸不遜。
(当てはまりそうな四字熟語は、何だろう)

堂々たる歩き方としか見えないでしょう。

もうすぐ車の前に差し掛かろうと言う時、正面から、それも随分と遠くの方にいるのに急に勢いよく走り出した若い女性がいました。

思わず警備員さんがそちらを見たので、車の運転手さんもその女性の方を見ました。

相変わらずゆっくりと歩いているMIKANが警備員さんと車の間を渡りきって、待たせていた運転手さんへの申し訳なさが消えかけた時、その女性はその車を発進させないように滑り込んできました。

その時です。

警備員さんはその女性に、「ありがとうございます」と声をかけました。


現代社会の皮肉ですね。

私が足が痛くて走れないことなどは、警備員さんも待っている車の運転手さんもわかりません。

『待っているのに、なんだ堂々と歩きやがってっ』くらいに思われていたのでしょう。

正面から急に走り出した女性は、止めている車をさらに止めて無理やり通り抜けようとしただけなのに、態度が走っているものだから車に対して気を使っているように扱われるのですね。

警備員さんの私に対する嫌味かと思う、あの女性に対する一言。

「ありがとうございます」

今でも耳に残ります。

足が痛くて走れない時は、松葉杖でもついていなくちゃいけないらしいです。

赤信号でも走り抜けるような女性は相手のために走る女性として扱われるのです。

これが現代社会の悲しい現実なのです。
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by keshi-gomu | 2012-05-31 22:03 | 今日のデキゴト