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1月13日  「食べログ」「九州電力」この2つの共通ワードは何?

最近話題の「食べログ」に”やらせ”の口コミを書いたという事件。
ちょっとさかのぼれば「九州電力」で”やらせ”のメールを送ったという事件。
昔のテレビ業界なら番組で”やらせ”を使うなんて当然だったことだろう。
このたぐいの連中は本当に悪いことと思ってやっているのだろうか。

最近、ネットを利用することが当たり前の世の中になってきたこの状況下で起こり得そうな事件ではある。

そう、「こういう事件は起こりそうだ」と思って対処すべきなのだと思う。

我々は、ネット等で流されている情報には当然操作されたものが入り込んでいると思うべきで、どんな情報でも鵜呑みにしないという心構えを持たねばならないのだ。

自分の話で申し訳ないが。
MIKANも宴会の幹事を引き受けたりしたら、店を探すのにネットを使う。
勿論、そのめぼしい店の”口コミ”を見て候補を絞ってはいく。
ところが「根がひん曲がっている性格の」MIKANはそれだけでは絶対に店を決めることはしない。
自分の目と耳と口が一番信用できると思っているから、そのピックアップした店に絶対に下見に行く。
(下見と称して飲みに行きたいのが本心だろうと言われれば、まぁ、否定はできないのだが・・)
ネット情報をそのくらいの(舞い込んできたチラシくらいの)つもりで使ってもいいのではないだろうか。

昔は”やらせ口コミ”の代わりに、目に見える”さくら”と呼ばれる人達がいた。
いや、今でもいる。
去年のこと、JRの駅前で果物を売っていた。
地元で根を張って商売をしている店舗でもないと、「どこから商品をもってきたのだろう」という原点からしてとっつきにくい雰囲気がある。
ところがその売り場には客らしき人達がいた。女性が3人ほど・・・
売り手は大きな声で話しかけていた。
「奥さん、これとこれもおまけして500円でいいよ」
女性の方も大きなリアクションで
「えぇ~、そんなにたくさんいいのぉ~」とか「おいしそう」とか言っている。
それを聞きかじったサラリーマンが数人ちょっと足を止める。
『そうかぁ、女性が言うんだものな。安いのなら買って行くかぁ』とそのサラリーマンたちはそれを買って行く。
最初は分からなかったが、その女性が”さくら”なのである。
なぜ、分かったかって?
その様子を横目で見ながら停留場に行った私、なんとバスが出て行ったばかりで時間をつぶすはめになった。〇ッテリアでコーヒーを飲んで20分くらい座っていて、急に必要な物を思い出して駅のコンビニにもどった。たまたま2度その売り場の横を通ったのだ。
「ん?あれ?同じ女性3人だ。また同じやり取りをしているわ」

”やらせ口コミ”の現場も見たことがある。
2年ほど前のランチタイムだった。
会社のそばの居酒屋でそれを見た。
ランチタイムにはサラリーマンやOLで込み合う居酒屋。
座っているOL風の女性2人が下手な芝居を始めた。
「ね、知っている?最近流行ってるお茶の石鹸」
「茶の〇ずくとか言う石鹸でしょ」
「そうそう、それ使いだしたのよ。すごく肌に良くて・・」
「そうなの?テレビで女優さんがやってるあれだよね」
「そう、お茶の石鹸だけ、それだけでいいのよ」
「興味あるなぁ、買おうかと思っていたんだけど・・・」
台本あるだろっ!棒読みだろっ!
・・ってほど、下手だった。
その頃は、『売上ナンバーワン』とか言って全盛期のお茶の石鹸。
”口コミ”での売上倍増を狙って”さくら”を使って宣伝をしていたんだなぁと今思い出す。
そして今、別の問題になっているものねぇ。

あの時のOL風の2人、もう一度あの居酒屋で会話しないか?
「あのお茶の石鹸だけど、顔や手が腫れた人がいるんだって」
「そうなんだぁ、買わなくてよかった」・・とか。

本当の口コミになるのは、商品の質に裏付けされたものだけ。

口に入れるもの、体につけるもの・・・
身体に害になりそうなものは慎重に購入しましょう。

by keshi-gomu | 2012-01-13 00:02 | 週刊テレビ批評