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「トムヤム君をトムヤムちゃんにできないかな?」

ちょっと笑っちゃうセリフだけど、セールスマンの悲哀とその状況の説明がここに集約されているニクイ一言です。

セリフが、言葉が、大切に描かれている映画を観ました。

最近亡くなった森田芳光監督作品を2つ。
映画お勧めサイトにあったので『(ハル)』と『武士の家計簿』を正月鑑賞です。

『(ハル)』は静かなロマンティックな作品ですね。

メールのやり取りが作品の展開になっている。
その字幕のように流れていく文と文の行間に涙が見える。
目で顔を見ることができず、音で言葉を聞き取ることができない、メールでのやり取り。
だからこそ流れてくる言葉ひとつひとつに食い入るように、相手の心を探してる。

それでも食い違ってしまうこともあるんだなぁ・・・って。

新幹線からのハンカチの出会いは、赤と白のコントラストとその一瞬さにさらに盛り上がるシーンでした。
『幸せの黄色いハンカチ』みたいな・・・幸福を予感させるような。
『点と線』みたいな・・・一瞬の出会いがなにか寂しさすら感じさせるような。

最後は、新幹線が結ぶ愛の予感。
どうしても『クリスマス+新幹線=深津絵里』が忘れられないので、『愛の予感』とそう感じるのかもしれません。。
今回は深津絵里の方がが新幹線から降りてきたけど。
深津絵里の主役だからこそ、彼女の名演技だからこその、いい映画といえますね。
そうそう、内野聖陽ってどこかで観たことある顔だなぁ・・って思ってました。
「あ、そうだ。『JIN-仁-』で 坂本龍馬 役をやった人だぁ」と途中で気がつきました。
すばらしいキャスティングです。

しかし、森田監督。
折角後世に語り継がれそうないい映画なのに、小道具のキャスティングは間違えましたね。
あと数年したら若者に説明をしなければなりません。

「最後にハルとほしが持っていたものはフロッピーディスクと言ってね、昔パソコンのデータ保存に使っていたのよ」と。

お空の上の監督は言っているかもしれません。
「時代も描きたかったんだよ」と。
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by keshi-gomu | 2012-01-04 01:02 | 芸術シアター