11月11日 口は災いの元

高校生活が2年を過ぎて、本格的な受験戦争へと突撃していく冬のことだった。
放課後クラスの女の子5人くらいで、なんとなくの会話をしていた。
いつものように誰と誰がどうの・・だとか、誰と誰がこうの・・とか、今内容を述べよと言われても思い出せない会話ばかりだ。
ただ、その時の会話で今でも忘れられない内容が1つだけある。

我々は会話の流れで、新3年になった際のクラス分けで盛り上がった。
その頃の私の学校では、毎年学年が変わるごとに全員のクラス分けが行われていた。
みんなが順番に「〇〇先生のクラスになりたぁ~い」と言っていた。
私の番が来て、本当にとっさに私はそれほど心に思っていないことを発言してしまった。
その場の雰囲気で、奇をてらったと言うのが正直なところなのだが。
「私、1年、2年と喜一先生のクラスだったから、一度は実篤先生のクラスになってみたいな」と言ってしまったのだ。
内心では、1年、2年と楽しかった喜一先生のクラスに、3年でもなりたかったし、みんなと一緒に喜一クラスになれれるものだと思ってもいた。
その言葉を受けて、みんなが・・・
「え~?珍しくない?実篤先生のクラスになりたいなんて・・」とダメ出しをする。
想定内の反応だ。
思いつきで言ったものの、どこかに少しあの実篤先生のつかみどころのないあの雰囲気に魅かれるものがなかったとは言えないのだが・・

その頃だけか私の学校だけかもしれないが、クラス分けの際、担任はクラスの数人を抱えている状態だった。
『この子とこの子は私のクラスにする』と、お抱えのような生徒が暗黙の状態で許されていたのだ。
公には、クラス分けは、選択受験学部を考慮し2年の成績順となっていたが。
私は、正直喜一先生のそのお抱えの生徒であったと自負していたし、そこで話していたみんなもそのメンバーであったと思っていた。
だから、3年になってもみんな一緒に同じクラスになれるものだと自信があった。

その場の会話の盛り上げを狙って・・私が・・・
「あの独特の雰囲気の実篤先生が作るクラスってどんなものか見てみたい気もするのよ」と、言った・・・

そう、言った・・・・ちょうどその時だった。
表の廊下を急に横切る影があった。
私の言葉を聞き終えてすぐに、その場を立ち去ったかのようなタイミング。
なんと喜一先生だった。
『え~?聞かれちゃったの?ま、まさかねぇ…』と内心ドキドキだった。
『聞かれたとしても、まさかそれが影響するなんてことは・・・・・』

まさか、それが影響するなんてことが・・実際に起こったのだ。
新学期、4月。
クラス分け発表の日。
私、MIKANは1人、実篤先生のクラスに。
他の友達は揃って、喜一先生のクラスに。
あ~ぁ、お蔭であこがれの彼とも同じクラスになれなかった・・・
『きゃはぁ~、やられちまった!』

私以上にひねくれものの喜一先生(だから好きだったのだけどね)、
『お優しさ』をありがとう。
今でも心に残る先生の『お優しさ』です。

みなさん、『口は災いの元』です。
発する言葉は本人が思ってる以上に効力があります。
心から本当に思うことだけを言葉にした方がいいですよ。
『コトダマ』って、あるようですから。

       ※む~む、ただ言葉の重さは理解していても、現実なかなか難しい。
         この年になっても高2のMIKANから大して成長していない。
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by keshi-gomu | 2011-11-11 22:35 | おもいでほろほろ