9月23日 バイオレットフィズ
久々にバイオレットフィズを飲みました。
20歳頃、初めてお酒を飲んだ時に彼に勧められたカクテルです。
あ、漢字を間違えました。『彼に勧められ』ではなく『父に勧められ』でした。
父が「バイオレットフィズをつくってやって」と言うと、カウンター奥の色々な瓶が並ぶ別世界で、バーテンダーさんが夢のコラボレーションを調合します。
出てきたカクテルが美しい紫色の『バイオレットフィズ』でした。
美しく輝く・・・紫色が甘く・・・ほんのり香る・・・
私はその時から、このバイオレットフィズが大好きです。
昔は、どこでも飲めたカクテルですが、最近では扱っているお店をほとんど見かけません。
まぁ、居酒屋では無理ですね。
本格的なバーで、オーダーすればですが・・・それでも望む味はなかなか・・・
バイオレットフィズは、リキュールをベースに、クレーム・ド・ヴァイオレットというニオイスミレやバラなどで香りつけされているリキュールとレモンと砂糖を合わせ、ソーダで満たしたカクテルです。
見た目が紫色の大人カクテルなので強そうな感じですが、どちらかと言えばアルコール度数は低く『色気あるサイダー』みたいな飲み物です。
だから父も、飲み始めた娘が覚えるカクテル名として安心だと思ったのでしょう。
でも望む味がなかなか・・・と言うのは、
私が最初に飲んだバイオレットフィズは、リキュールベースではないのです。
ジンベースだったのです。
確かバイオレットフィズはジンベースのカクテルだったはずです。
ジンベースのバイオレットフィズはキレがあってとても大人の味。これがたまらない。
ついつい、メニューに『カクテル』の文字があると店員さんに聞いてしまいます。
(最近メニューのカクテル欄にはバイオレットフィズの文字は滅多にありません)
「バイオレットフィズできますか?」と。
今回飲んだのは、完全に甘い炭酸飲料でした。
そうそう、知っていますか?
『フィズ』とは英語で、ソーダ水の泡のはじける「シュワァー」という音を表す擬音語だと言うことを。
すなわち、「バイオレットフィズください」と言ったら、「紫色のシュワァーください」って言ってるみたいなものなんですね。
by keshi-gomu | 2011-09-23 18:44 | 食いしん坊!乾杯!