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6月20日 非常時にわかる人の気持

主人が「〇〇でガソリン入れてくる」と言った。
「なんで、そんなに遠くまで行くの?近くのガソリンスタンドでいいじゃん」と私。
「〇〇は、この間の地震でガソリン不足の時、世話になったからなぁ」

そうなんですよね。
地震直後のあのガソリン不足のあの異常事態に、少しずつでも真面目に売ってくれたガソリンスタンドだったのです。
あの時期、紙を張り出すだけなど(説明の紙がはってあればまだいい方かも)冷たいガソリンスタンドが多かった中、その店はガソリンがないときでもスタッフがいて親切に説明やら対応をしてくれたのです。
そんな記憶があると、人はその店を好きになりますよね。

非常時に人の心って分かるものです。

私が結婚したての頃、お米がなくなった年がありました。
日本のお米がなくなったので、タイ米やらオーストラリア米などを売っていました。
中には、国産米を置いた店もあったのですが。
結婚したてってことは、引っ越して間もない頃でしたから、懇意にしていたお米屋さんもなかったのです。
飛び込みで近くのお米屋さんに聞いてみると「これは売れない。タイ米なら売れる」との一点張り。
「一見の客なんかに売ってやるものか・・」って所だったのでしょうね。
こっちとらも、「へっ、そのうち米が余って売っちまいたいと思ったって、あんたの店からは買ってやらないよ」と脳裏にすり込まれました。
そんなもんなんですよ。
あの日、その店の主人が「ほんの少しだけなら・・」とか一言言ってくれたら、きっとMIKANはそれからその店の常連になっていたことでしょう。

ここまで高いかと思うくらい高騰したお米。
今でも覚えていますよ、1リットルのペットボトルに米が入っていて、堂々と『8000円』で売っていた。
戦後のヤミ米かっ・・・てぇんだ!

そういうことをする店って、どうなんでしょうね?
非常時に人の気持が、非情になるって、悲しいことですね。
6月20日 非常時にわかる人の気持_d0012611_21593477.jpg

写真は、ニューヨークで食べた「海鮮パエリア」です。
お米は、本物のアメリカ米です。

by keshi-gomu | 2011-06-20 21:57 | MIKANの部屋