4月16日 ACを見続けてきたから特に思う「サントリーのCMは最高だ」
いろいろな人がACのCMで偉そうなことを言うよりも、
サントリーのみんなで歌を歌っているCMの方がとっても心に浸みる。
一見、サントリーはタレント等にただ歌わせているだけのようにみえるこのCM、考え抜かれた構成で企業の心が、出演者の心がこもっていて最高の映像になっている。
それぞれの人が長々と歌っていないので、一層みんなの心が伝わる。
商品の連呼をしないでもったいないじゃないのと一瞬思いがちだが、どっこいどうして、サントリーはニクイ手法を使っているのだよ。
視聴者は知らず知らずのうちにその人の出ていた本来のCMを思い出しているのだ。
矢沢永吉が歌い、宮沢りえと歌いつながっていくのを見て・・
「そうそう、矢沢永吉はプレミアムモルツだ。竹内結子もそうだよね。金麦の檀れいやこれでいいのだって言ってる三浦友和もビールグループだ。宮沢りえと本木雅弘夫婦役は伊右衛門のお茶だしねぇ」
と、画面までが浮かんでくるのだ。
「あれ?やくみつる?・・・あ、いたいた、ガードマンだぁ。田村淳と守衛室でテレビを見ていると大河で有名になった大森南朋が贅沢言うなって出てくるあれだぁ。」
今、ボスのCMにはまっているMIKAN。あのホテルマンの2人がいいねぇ。
そう、中村獅童と松田翔太。勿論歌を歌ってた。
中でも、大滝秀治から始まる『見上げてごらん夜の星を』のCMが大好き。
大滝秀治のあの味がある歌い方は最高に素敵だ。しびれるなぁ。
大滝秀治って何のCMに出てたっけ・・思い出したぁ、タクシーに乗ってくる宇宙人のオジサンだ。
こうやって考えるだけでも楽しいし、サントリーは大いなるCMを作ったものだと感心をする。
『上を向いて歩こう』『見上げてごらん夜の星を』の2曲だけにしたのもいいし、選曲も素晴らしい。
完成度の低い説教じみたCMよりも、
『サントリーの歌のリレーCM』は人の心に浸みて、「さあ、明日も頑張ろう」と言う気持ちにさせてくれる名作である。
by keshi-gomu | 2011-04-16 00:07 | 週刊テレビ批評