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3月26日 みんなでやれば大きな力に・・プラスの力もマイナスの力も 

「みんなでやれば大きな力に」と言うACの新しいCMがある。

内容は、今我々にできること・・だそうな。
「節電しよう」「買い占めをするな」・・と。

電力もみんなが少しずつ節電していることで、大規模停電と言う危機を免れているのだ。
夜になっても、商店のショーウインドウもギラギラしてなく、個々の家庭も全ての窓に電気がついていない。
少しずつのみんなの行為が形となって現れているのだ。
薄暗い街並みは初めての経験だが、こういう街並みも心落ち着いていいかなとも思えた。

と、現在の節電の状況を考えて、ふと思った。


『本当に、誰かが買い占めをしているのだろうか?』と。
もしかして、どの家庭も一切買い占めをしていなのではないかと思えてきた。

どこかの業者が、物の値上がりを期待して大きな倉庫に隠しているのなら話は別だが。

1家庭それぞれの家の中に、そんなに大きな倉庫等が存在するわけでもないし。
「天井までトイレットペーパーが積んであるのよ」とか「押し入れいっぱいにお米が入っているのよ」なんて家があるとは思えない。

素人がそうそうお米を買い占めたって、古古古古米になるだけだし、虫がわくわ。

たぶん商品品薄の店内を見て、いつもなら10キロのお米を1袋買う主婦がそばの5キロの袋を1つ追加して買っているとか、何でも手作りする主婦が念のためと思ってカップ麺を人数分追加して買っている・・・位なんじゃないかな?

個々の家庭に、普段よりは乾物品が増えたり缶詰が2,3個増えたりしているのだろうが、お母さんがきちんと高野豆腐の煮物を作ってくれるならいいじゃないか。

高齢社会、年金生活の老人家庭も多い中、そうそう買い占めをしているとは思えない。

少しずつだけ増えた買い物量が、買い占めのように表現されているのではないだろうか。
みんなでやれば大きな力に・・だから。

そんな状況としても品薄になるのを止めるための標語なら・・
「いつもの8割買いをして下さい」と言うべきなのだろう。
「被災地以外では我慢生活をしましょう」を強いらなければならないだろう。
本当にそうしなければ品物が被災地に回らないんだとしたら、みんな我慢しますよ。

どのメーカーも商品は大量にあると言っている。
商品がなくなりつつあるメーカーは24時間体制でフル稼働で生産していると言っている。
だからと言ってそれが全てチャリティではないのだから、メーカーは十分儲けられるではないか。


今日、大型スーパーで商品が箱単位で売られていた。

「あ、商品が出回るようになったんだね」なんて喜んじゃいけないよ。

個人単位で救援物資を送りたいというボランティア気運が高まっている昨今。
たぶん「私も送りたいわ」と思ってる人に売りつける魂胆だ。
箱売りすれば、被災地に送り易いスタイルになるもの。
この商法はいやだねぇ。

買い占めするなと言っているCMが流れる状況下で、箱売りはおかしいのではないの?

箱売りして消費者に買わせてボランティアを薦めるくらいなら、スーパーが大量に被災地へ救援物資として運べよ!

メーカーだって儲けられるし、大型スーパーだってしたたかに儲けを考えている。


それでも、CMは個々の家庭に強いるのだよね。
「買いだめはやめよう」と。

by keshi-gomu | 2011-03-26 22:39 | 今日のデキゴト