12月10日 『6羽のかもめ』をもう一度見たい
ドラマ『6羽のかもめ』を覚えていらっしゃる方ってどのくらいいるのだろうか。
そういう私も全てをはっきりと覚えているわけではないが、時折無性に見たくなるドラマなのだ。
加東大介さんの遺作だったと記憶している。
衰退する劇団かもめ座の6人が必死に仕事を探していたドラマだった。
アングラのような暗いドラマ。
その頃珍しかった芸能界の裏話が展開する中に、作者のひねくれた洞察力が、スパイスになっている話だった。
最終話だけは、あまりにもシュールで記憶から離れない。
テレビがあまりにも低俗化していくので、国民の低俗化があってはならぬと国民を守るために国がテレビ禁止令を出すという話だ。
この危惧はまさに当たっていたのではないだろうか。
現在もテレビの低俗化はますます進み、テレビ禁止令が出されなかった日本は、国民全てが低俗化している感がする。
ドラマでは、テレビ禁止令が出されると、テレビは水面下で売買されるようになる。
テレビの話題も隠れて離さねばならない世の中になるのだ。
この暗い、そして辛辣なドラマが大好きだった。
もう一度、流してくれないだろうか。
正月に、あの駅前シリーズや社長シリーズを垂れ流しにするくらいなら・・・
(最近は寅さんだったけ?それとも釣りバカか?)
『6羽のかもめ』の再放送をお願いします。m(_ _)m
海浜幕張の駅前花壇です。
by keshi-gomu | 2010-12-10 21:40 | 芸術シアター