3月12日 あの黄色いチューリップどうしたんでしょうね?
母さん、僕のあの麦わら帽子、どうしたんでしょうね?
ではないが、僕のあの黄色いチューリップ、どうしたんでしょうね?
3週間ほど前、花屋の店先でチューリップの鉢植を見つけた。
黄色の花が4輪ほど咲きそうな緑の蕾のかわいい鉢植である。
いそいそと買い込み門の前の鉢に植えた。
植えたといっても、骨折している右手では今もガーデニングはままならぬもので。
少々、土を掘って植木鉢のまま土の中に植え込んだ。
数日前にそのチューリップが黄色く色づき門の前が急に華やかになったと喜んでいた私であった。
黄色いチューリップの姿はこれ。
そして今日、またあの花屋の店先には新たな色のチューリップの鉢植が置かれていた。
こんどは赤いチューリップである。かわいい。
「この間の黄色の脇に植えたら綺麗だろうなぁ」
と思い、今度は赤のチューリップを買い込んできた。
夜だったが早速この間の方法で並べて植えよう・・と思ったその時である。
ない。
ないのだ、黄色いチューリップが。鉢ごと。
下に落ちてしまったのだろうか?
あたりを探したが、どこにも見当たらない。
そういえば、周りに落ちて土が散乱しているなどの形跡もない。
え?誰かが持っていったの?
黄色のチューリップの隣に赤のチューリップを植えるはずだったのに・・・
シュン。
人様の家から持っていった花を庭に植えても、家の中に飾っても楽しくないでしょうに。
あの時あそこから持ってきた花・・なんて余計な記憶が付きまとう。
チューリップを持って行っちゃった人!
花泥棒は泥棒じゃないって、自分の心に言ってませんか?
花泥棒も泥棒ですからね。
花は心を優雅にするもの。
そんな方法で手に入れた花で、あなたの貧相な心は優雅になりませんよ。
黄色のチューリップが消えてぽっかり空いた土の穴に今度は赤いチューリップが植えられた。
今度は枯れ落ちるまでうちにいてね。チューリップよ。
by keshi-gomu | 2010-03-12 19:54 | MIKANさんの目がテン!